ジョンです
ブームというものは必ず繰り返すものです。
ファッションやカルチャー、美容やダイエット、また健康法なども数年前に流行ったものが再燃する傾向があります。
そんな中、おもちゃ業界の再ブームは、かなりの経済効果をもたらすようですね。
例えばファミコンがまさにそれです。
製造が終わってから何年も経ち、当然、市場に出回っている数が限られているので、希少価値も相まって大きなお金が動きました。
『スーパーマリオブラザーズ』が、何年か後に数千円で取引されるなんて思いもよりません。
「テレビゲームを卒業した時に処分するんじゃなかった……」
ソフトを箱ごと(中のビニールまで)保管する少年だった私は、逃した魚の大きさに驚きましたよ。
さらに言えば「二束三文の時に買い占めていれば……」なんて思ったりもしました。
ですが、いつ来るかわからない再ブームに備えて買い占めるのは、あまりにもリスクが高い賭けですね。
そんなファミコンと同じく再燃しているものにミニ四駆がありますが、こちらは少し様子が違います。
1980年代に始まった第1次ミニ四駆ブーム。
人気コミック誌コロコロコミックに連載していた『ダッシュ!四駆郎』との相乗効果で、爆発的な人気となりました。
私は第1次ミニ四世代だったので、当時はみんな夢中になって改造しまくっていた様子を覚えています。
懐かしい思い出
お小遣いやお年玉をたくさん貰っている子は、良いモーターで抜本的に性能アップしていましたね。
そうじゃない子は試行錯誤を繰り返しながら対抗します。
中には「コイルを自分で巻き足す」とか言い出す友人がいたり、軽量化のために限界までボディに穴を開けまくった友人もいたり。
その軽量化したミニ四駆はボディの耐久性がガタ落ちだったので……その後、大破しましたけどね。
そんな熱狂も、やがて静かになっていき、「本気のミニ四駆好き」を除いて第1次ミニ四ブームは終わりました。
だいたいブームの再燃は結構な期間が空いたりするものですが、第2次ミニ四駆ブームは程無くして訪れます。
第1次と同じくコロコロコミックに連載していた『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』が火付け役となり、第2次ミニ四駆ブームの始まりです。
友人も、かつてのマシンを引っ張り出してきて夢中になっていましたね。
私の場合はマシンよりも『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』のアニメに夢中でしたが……。
特に覚えているのは、マシンと持ち主の絆。
主人公の掛け声でマシンが跳ぶとか急加速するなんてのは、アニメの世界だけとは分かっていても観ていて痛快です。
実際に跳んだらコースアウトになりますけどね。
そんなわけで子ども達を中心に繰り返されてきたミニ四駆ブーム。
ですが10年以上ぶりに再燃した第三次は、やはりファミコンと同じく大人を中心に広がっていきました。
第三次が一番熱いかもしんない
ただ、ファミコンと違うのは「新たに生産されている」という点で、それが故に火が付いたと言えるかもしれません。
その理由の一つが……モーターの進化。
以前は片軸モーターだったのが両軸モーターへと進化した、ミニ四駆PROの登場にあります。
これによりパワーを直接車輪に伝えられ、さらにスピードも大幅に上がり、より本格的なマシンとなりました。
これが、かつてミニ四少年だった大人達のハートに火を付けたようです。
「子どもの頃なら買えなかったパーツも買える!」
「前は出来なかった改造も大人だからこそ出来る!」
「今なら思う存分夢のマシンが作れる!」
そういった背景もあり、第三次ミニ四駆ブームは大人を中心に広がっています。
そして面白いことに、第1世代が自身の子ども達をミニ四駆の世界へ誘い、大会では親子で楽しむ姿がよく見られます。
親がミニ四駆に理解があるなんて、今の子ども達には幸せな環境なのかもしれませんね。
そんな3度のブームを巻き起こしたミニ四駆
これまでの累計販売台数は……1億7500万台以上
ここまで来たら、もうブームなんていう一過性のものではありませんね。
ミニ四駆は、ブームを重ねるごとに進化を続けます。
そして多くのパーツが開発されていき、今では大人が満足する本格的なマシンになりました。
超が付くほどカンタン
……子どものおもちゃとしては、ちょっと難しくなったんじゃないですか?
ミニ四駆ファミリーならまだしも、子どもだけで遊ぶには改造も複雑でハードルが高いように思います。
そんな現在、子ども達に向けて簡単なカスタマイズが出来るマシンが登場しました。
その名は『ゲキドライヴ』
カスタマイズが簡単というその特徴は、『フロント・センター・リア』の3つの本体ユニットだけの交換が基本だということ。
3つの本体ユニットを組み合わせるだけのカスタムならば、小さい子どもでも簡単に遊べますね。
ギアやパーツのカスタマイズもありますが、それでもミニ四駆に比べたら非常に簡単だと言えます。
そしてゲキドライヴ最大の魅力はコースにあり、ミニ四駆と違い「同一のレーン内」で複数のマシンが走るというものです。
当然そうなってくると接触も起こりますが、アグレッシブなマシン同士のバトルだからこそ白熱しますよ。
これはこれで大人にも人気が出そうですね。
私もマシンをカスタムして走らせてみたいです。