ジョンです
最近『ジェンダーレス男子』という言葉が気になりました。
いま、若者の間では「男らしさ・女らしさ」といった概念を捨てた『ジェンダーレスファッション』が流行っています。
似たような言葉で『ユニセックス』がありますが、こちらは主に「女性がメンズ風アイテムを取り入れる」といった認識の方が合っていますかね。
どこが違うかというと、ジェンダーレスの言葉通り「服に性別を感じさせない」というのが特徴です。
今の若い人達は強い個性を嫌い、人と違いすぎないことに重きを置いていると言われています。
そういった背景があれば、ジェンダーレスファッションが流行るのも自然なことなんでしょうね。
性別を感じさせないので、カップルの間ではジェンダーレスファッションで『ペアルック』というのもトレンドになっています。
そんな中、ジェンダーレス男子と呼ばれている人たちの特徴は、服装だけでなく、メイクやネイルもしていること。
一見『女の子』と見紛うような姿をした男性が、流行の発信地『原宿』を中心に急増しているようです。
メイクというと、昔で言う『ビジュアル系』をイメージしそうですが、そういったゴリゴリのメイクと比べれば非常にナチュラルな印象があります。
そういえば……少し前であれば、美意識が高い男性がメイクや爪の手入れをして話題になっていましたね。
どちらも美意識とはいえ、こちらは『男性』としての魅力を引き出すものですが、ジェンダーレス男子は性別に囚われない点で違います。
ジェンダーレス男子の特徴
現在、ジェンダーレス男子の代表と言われているのは、ファッション誌で読者モデルをしているという『とまん』さん。
いくつか写真を拝見しましたが、確かに「カッコイイ」というよりは「美しい」といった表現が合っている気がします。
世の中に「美しい」と言われる男性は数多くいますが、それらの人が醸し出すのは「男性の美しさ」
でも、とまんさんは、まさに「中性的な美しさ」といった感じですね。
彼は中性的な魅力とファッションセンスが人気なのですが、なるほど納得してしまいます。
ジェンダーレス男子の特徴は、髪色が派手でカラーコンタクトを着けているというもの。
また、中性的ということで、体格が華奢で女性物も着ていたりするという特徴もあります。
ここで注目したいのは、彼らの格好は決して『女装』ではなく、あくまで中性的であるということ。
「美意識を追求した結果、ファッションから性別を取り除いた」という表現が合うのかもしれません。
なので、とまんさんのようなジェンダーレス男子の美意識は、性別を問わずに、みんながお手本にしているそうです。
ちなみに海外では、既に多くのデザイナーに「服装から男女の境界線を消す」といった動きがみられています。
この動きは劇的な変化として大変注目されていて、性別にこだわらないファッションは、もはやトレンドです。
そこまで美意識にこだわっていない人でも、オシャレとして性別にこだわらないファッションを気軽に楽しめる時代がくるかもしれませんね。
ジェンダーレス≠ジェンダーフリー
ここで気を付けたいことが一つあります。
それはジェンダーレス男子が、必ずしも『性的マイノリティー』ではないということ。
『ジェンダー』の意味は社会的性別、いわゆる「男らしさ・女らしさ」といった、社会においての『役割・思考・行動・表象』を指します。
ジェンダーフリーとは、そういった「固定的な通念」からの自由を目指す『思想・運動』のこと。
つまり、性的マイノリティーを持つ人々の「性別に縛られない生き方」というのはジェンダーフリーです。
一方、ジェンダーレスというのは「性別を無くす」といったものなので、ジェンダーフリーとは意味合いが少し変わってきます。
たしかにジェンダーレスファッションをしている人達の中には、実際に性的マイノリティーの人もいます。
ですが、先ほど話したとまんさんは、ジェンダーレス男子ですが性的マイノリティーではありません。
美意識が高く、そして、追及したファッションの先に「性別が関係無くなった」という感じですね。
少しややこしいかもしれませんが、これから『ジェンダーレスファッション』が流行る前に、偏ったイメージは排除しておいた方がいいですね。
オバハンみたいなオッサンがおるな~と思ったら、オッサンみたいなオバハンやった。
いや……それは違うか。