スポーツにまつわる雑学を3つだけ語る

 

ジョンです

 

しんどいことが苦手な私ですが、子どもの頃から身体を動かして遊んでいたので運動神経は悪くない方です。

ただ最近は運動不足ですからね~。

こないだなんか、縄跳びを10回跳んだだけで心臓が爆発しそうになりましたよ。

縄跳びが得意だった「あの頃の私」は何処へ行ったんでしょうか?

過去は過去なので「これからの私」に期待したいですね。

というわけで、今回はスポーツの雑学から個人的に好きなネタを3つ紹介します。

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バスケの人数

学生の頃は『スラムダンク』が大人気で、学校ではみんながバスケットボールをしていました。

私もバスケは嫌いじゃないんですが、学校での球技は「目立ちたい人間の遊び」になってしまうので、授業でも真面目に参加はしたことがありません。

だから本気で遊んだのは、放課後に友達と『1on1』や『2on2』をするときくらいでした。

 

そんなバスケットボールは、現在「1チーム5人」とルールで決まっています。

ですが、元々は『人数』が決まっていませんでした。

実は19世紀末までのルールでは、「両チームの人数が同じであればよい」なんていうアバウトなものだったんです。

そんなルールが災いして、あるときアメリカのコーネル大学でおこなわれた試合が『50on50』

カンタンに予想がつきますが、多数の負傷者を出したうえに体育館の窓ガラスやドアまで壊れる事態になったんです。

 

そこで1893年に

「レクリエーションで楽しむときは人数制限なし」
「競技の場合は人数を少なくし、フロアが広ければ9人、狭ければ5人」

というルールが定められ、さらに翌年、フロアの広さによって『5人・7人・9人制』とされました。

そして最終的には、1896年に「1チームの人数は5人が最適」と正式に5人制が採用されましたとさ。

最初に『人数』を重要視していなかったので、適正がわかるまでは、かなりの遠回りになりましたね。

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格闘技のリング

子どもの頃からプロレスやボクシングが好きで、よくテレビ中継を観ていました。

特にプロレスはゲームにもハマって、『ファイヤープロレスリング』を何時間もやっていた記憶があります。

「四角いリング」を見るとワクワクするんですよね~。

……

あれ?ちょっと待ってください。

四角い?リング?

なんで四角いのに『リング』って呼ぶんですか?

リングって『輪』ですよね?

 

格闘技の歴史は古く、古代オリンピックの頃からおこなわれてきたスポーツでしたが、やがて見世物や興行として開かれ、どちらが勝つかを賭けの対象にしていました。

それが18世紀、イギリスでフェンシングの選手だったジェームス・フィッグが、素手で殴り合うスポーツとして『ボクシングアカデミー』を設立させます。

これが、近代スポーツとしてルールを統一した始まりです。

 

当時は何の設備もなく、ただ地面に描いた円の中で闘うというもので、この試合をするスペースを『リング』と呼んでいました。

やがて見物客が増えると、観やすいように試合スペースを1段高く上げるようになったのですが、これだと選手が台から落ちてしまうという問題があります。

 

そこでフィッグの弟子のジャック・ブロートンが周囲にロープを張るアイデアを思いつき、選手の落下を防ぎました。

ですが今度は、円形にロープを張るために『支柱』がたくさん必要になってきます。

そこで四隅に一本ずつ立てて「四角い試合スペース」という現代の形になりましたとさ。

形は四角になりましたが、『リング』という名前はそのまま呼び続けたんですね。

 

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テニスのサーブ

たまにテニスの試合中継を観ています。

正直言って詳しいルールはわかりませんが、私の場合は競技よりも選手のプレーに興味があるんです。

それでも試合を観ていて、いつも疑問に思うことがあります。

サーブって……なんかおかしくないですか?

 

サーブは『サービス』とも言い、サーブを入れることでゲームのポイントが開始されます。

要するに「最初の1打目」というわけです。

テニスはボールを打ち返せないと失点するので、サーブ次第で相手が失点することがあります。

そして相手がサーブしたボールに触れることができない場合は『サービスエース』と呼び、拍手があるくらい良いプレーらしいです。

 

ちょっと待ってください。

相手が打ち返せないのに、なんで『サービス』なんですか?

英語のサービスは「奉仕する、世話をする」といった意味です。

そしてサーブは「人に仕える、勤める、誰かの為に働く」という意味になります。

やっぱり、なんか違うような……。

 

実はこれ、近代スポーツが誕生する前のテニスは、現代のような激しい球技じゃなかったからなんです。

テニスの前身は『ジュ・ドゥ・ポーム』と呼ばれ、フランス革命以前に王侯貴族が楽しんでいた球技でした。

この球技で「最初のボール」をコートへ投げ入れたのが、彼らの『従者(サーバント)』

主人が打ちやすいボールを投げ入れるという『サービス』を行っていたわけです。

 

元々ラリーゲームは、相手が打ちやすい球を送って長くラリーを楽しむことが目的でした。

たしかにテニス以外のラリーゲームも、最初の打球を『サービス』と呼びますね。

つまり、近代スポーツに生まれ変わった際に競技性が重視されて、「楽しむ」という要素が無くなりましたが、用語として『サーブ』や『サービス』は残っていたわけです。

 

ジョン曰く
運動不足解消にジュ・ドゥ・ポームをしたいので、まずは貴族にならないと。
……ん?なんか違う。

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