ジョンです
『器用貧乏』という言葉があります。
器用さ故に、試してみればとりあえずできてしまう。
次から次へと興味が湧いてしまい、一つの事を極めるところまではいかない。
だから何事も大成せずに中途半端で終わると言われています。
さらに、何でも上手くこなせるから頼まれ事が多い。
性格の良さから断れず、人から便利がられる損な役回りなのも器用貧乏の特徴だと言われています。
あまり良いイメージではありませんね……。
器用さは羨ましがられますが、特に称賛はされません。
器用貧乏という言葉は、往々にして揶揄した表現として使われます。
当てはまる人は、そんな自分が嫌になりますか?
しょうがないですよね~レベルが低いんですから。
え?
違いますよ。
器用貧乏の人をレベルが低いと言っているんじゃありません。
器用貧乏という『状態』は、まだまだ低いレベルだと言っているんですよ。
「何のレベル?」って……
『万能人』としてのレベルでしょ?
弱い勇者は便利屋
私はこう考えます。
器用貧乏というのは、万能人の『レベル40未満』の状態だと。
分かりやすく言えば、ドラクエ3の勇者タイプですね。
レベル40くらいまでは何かと便利屋扱いされますが、そこから上にいくほど実力を発揮します。
レベル60を超えた辺りからは無双状態に突入し、遊び人だけを従えて遊撃に回れるほどの強さを誇ります。
もしかしたら器用貧乏という言葉は、『万能人』というポテンシャルを秘めた人への妬み嫉みなのかもしれません。
何事も中途半端に終わるなんて言われますが、万能じゃないタイプでも中途半端に終わることはありますからね。
そもそも不器用な人なら中途半端にすらもならないものです。
それに人よりも優れた才能が無いなんて言いますが、それは器用貧乏の人に限ったことではありませんよね?
レベルが低ければ、どのタイプであっても優れた才能は開花しません。
結局のところ万能とか専門などは関係なく、当人のレベル次第でどうとでも言えてしまうわけです。
そんなことを考えている私は、もちろん万能人タイプ。
まだまだレベル40を超えられない器用貧乏状態です。
頭が良いらしい
どうすればレベル40のラインを超えるのか?
器用貧乏に当てはまるマイナスな部分を解決するしかないですね。
やはり一番の問題は中途半端になってしまうことでしょう。
ネットで『器用貧乏』と検索すれば、嬉しい言葉が見つかります。
「器用な人は頭が良い」
「要領が良くて理解も早いから、簡単にできてしまう」
頭が良いなんて自分の口からは言えませんが、世の中がそう言っているなら認めるしかないですよね~。
こういった理由から、万能人は新しいスキルや知識を身につけるのが断然早い。
それなのに中途半端で終わることが多い……。
100点満点中、平均点よりもちょい上の70点くらいでしょうか?
なぜなら、自分の中で満足できたら飽きてしまうからです。
いつまでも平均以下のままだから挫折するならよくある話。
でも、スタートダッシュで一気に70点まで届きながら、飽きたという理由で止めてしまう。
「え~!?なんで?」と周りはツッコみますが、本人は至って通常運転だったりします。
この理由、実は意外とシンプルなものです。
それは万能人のもつ『興味』というものが、ちょっと変わっているんですよね。
ちょっと知りたい
万能人は基本的に興味の数が多いので、一つの分野に深く興味をもちません。
「深いところまでは興味ないけど、どんなものなのかは知りたい」という感じですかね?
だからピンポイントで要点を知ろうとします。
要点がわかれば大体のことは理解できますから。
また、その分野と『自分』が対峙することにも興味があります。
「自分がやってみたら、どんな感じなのかなぁ?」
単に自分ができるかどうかを知りたいだけだったりします。
その結果
「なるほどね~」と理解できれば満足
「よし、できた」と実践できれば満足
もう興味はありません。
本当は努力すれば90点を超えるのに、そこに時間を費やしたくない。
そんなことより、次の興味が手招きしていますから。
結局のところ、万能人は知りたがりなんですよね。
実際はスキルよりも「スキルを身につけたらどうなるか?」が知りたかったりします。
そのために自分を使って実験をしていると言っても過言ではないでしょう。
レベル99の大御所
万能人は、知識欲を満たすためなら並外れた集中力と頭の回転を発揮します。
飽きっぽいのではなく、常に興味があるものを探しているだけです。
世間の物差しでは中途半端に見えても、実際は自分で決めたゴールに辿り着いています。
極端な話、周りの評価よりも自分の興味が最優先なんですよ。
万能人、悪くないと思います。
悪くないだけに、能力の使い方がもったいないですね。
もっと貪欲に知りたがれば、意識してもう一歩踏み込めば、そこから更にスキルを磨くことができるはず。
「どんなものか知りたい程度」から『探求心』と呼べるところまで知識欲を高めれば、万能人としてのレベルは上がるはずです。
なんせ万能人のレベル99は、「飽くなき探求心」でお馴染みのレオナルド・ダ・ヴィンチですから。
ま、ダ・ヴィンチ師匠はあらゆる才能に恵まれていたから別格ですけどね……。
でも、探求心が無ければ才能を眠らせたままだったことは事実でしょう。
まずは自分の中の探求心と向き合うことが大事です。
そして何よりも……
そのために必要な能力を備えていることを、しっかりと自覚することが大切です。
万能人の能力
万能人が備えている能力とは
- 興味があるものに対しての情報収集力と処理能力
- 複数の物事の共通点を見つけ、一つにまとめる抽象化思考や洞察力
- 一つの物事を多角的に見る柔軟性
実はこれらの能力が、「要領よく理解が早い」と言われる理由。
「器用な人がやってみたら簡単にパッとできる」と言われる『秘密』です。
でも、これらの能力は単なるスキルコレクションのためにあるわけではありません。
本来は、幅広い知識から『何か』を考える、そして、新しい『何か』を生み出すために使われる能力です。
万能人の本来の姿とは、こういった能力を活かすことなんじゃないでしょうか?
日常の些細なことから、ダ・ヴィンチ師匠のように世の中に関わる大きな出来事まで。(もちろんスキルアップもそのうちの一つ)
私は、この能力こそが万能人としてのレベルだと考えます。
つまり、「この能力をどこまで鍛え、どれだけ活かせているか?」が、万能人としてのレベルを決めているんですよ。
ちなみに、万能人として活躍している人には、前者の能力を活かした評論家・コンサルタント、後者の能力を活かした企画系・クリエイターなどがいます。
また、両方を併せ持つ総合的なプロデュースや経営をしている人もいます。
(※あくまで職業は一例ですから、みんながここに向かう必要はありませんけどね)
目指せ!レベル60越え
いかがでしたでしょうか?
もう器用貧乏という言葉に嫌なイメージはありませんね。
単に万能人としてのレベルが低い状態だとわかりましたから。
そして、そこから抜け出す道筋も見えてきました。
まずは探求心をもつこと。
もっと貪欲に知りたがり、意識してもう一歩踏み込む。
そして、
身につけたスキルや幅広い知識から『何か』を考え、新しい『何か』を生み出す。
これを繰り返し、ただひたすらに自分を鍛え、能力を高めていくことでレベルは上がります。
万能人として本来の能力を存分に活かせれば、レベル40未満から抜け出すのは時間の問題かもしれませんね。
勇者のレベル上げはつまらないかもしれませんが、万能人のレベル上げは意外と楽しそうです。
なんだか……自分の中にある可能性を探求してみたくなりましたよ。
便利屋じゃないですから
そういえば……もう一つ忘れていましたね。
『頼まれ事』の問題です。
これに関してですが……私は断ります。
いや、性格が悪いわけじゃないですよ。
自分の中で引き受ける理由をハッキリとさせているんです。
本当に相手が困っているか?
私にしかできないことか?
私がそれに興味をもつか?
この3つのいずれかに当てはまらない場合はキッパリと断ります。
相手が困っていないなら助ける必要もないし、他のだれかで間に合うなら自分がする必要もありませんよね?
そんなことよりも、私は自分のやりたいことに時間を使いたい。
こういうスタンスでも意外と人から嫌われないんですよ。
だって必要なときには手を貸していますから。
それになんでもかんでも簡単に引き受けるより、困ったときに助ける方が感謝されます。
もし、どうでもいいことを断って文句を言われたなら、そんな相手は無視してしまえばいい。
そして、本当に頼ってくる人だけに力を貸せばいい。
……というか
そもそも、そんな人間関係で悩む時間があるくらいなら、私は自分のやりたいことに時間を使いたい。
万能人は興味の数が多くて時間が足りないので、無駄に頼まれ事を引き受けていたら自分の成長が遅れてしまいます。
頼まれ事が多くて器用貧乏状態になるのは、こういった理由もあるわけです。
私の場合は性格的にちょっとアレかもしれませんが、頼まれ事の線引きは決めておいた方がいいですよ。
……と、こんなことを言ってますが
実際は面白そうだから引き受けちゃうんですよね~。
私の問題は興味の数が多すぎることでしょうか。
全ての知識欲を満たすためには、時間が足りないどころか『人生』が足りないとさえ考えているくらいですから……。
コメント
面白そうだと思う事が万能人への道なんだな
コメントありがとうございます。
万能人への道、素敵な表現ですね。
まさにそういう事だと思います。