ジョンです
『ぶりっ子』は嫌われます……女性に。
どういうことなんでしょう?
テレビでもぶりっ子キャラの女性が吊し上げられていたり、世間的にも悪い女として扱われていたりします。
ぶりっ子が許されるのはアイドルくらいでしょうか?
いや……アイドルでさえも最近では「あざとい」と、ときに仲間内から厳しい目で見られることもありますね。
では、なぜ嫌われるのか?
女性側の意見をまとめると……男性にモテるから。
……
妬み嫉みが強いわ!!
引くわ~。
「ぶりっ子のあざとさに引く」とか言っている裏に、モテない僻みが潜んでいることを想像してこっちが引くわ~。
……というわけで
私は元々ぶりっ子が好きですが、こうなったら全力で援護したくなってきましたよ。
ぶりっ子の何がいけないんですかぁ?
男性は好きだからいいんじゃないですかぁ?
ぶりっ子をしないソッチが悪いんじゃないですかぁ?
それは愛らしさ
そもそも『ぶりっ子』って何でしょう?
キャラクター?偽りの顔?
“中らずと雖も遠からず”といったところでしょうか。
以前は「かわい子ぶりっこ」と言っていました。
可愛い子振る、つまり、可愛い子のフリをする子という意味になります。
「わかんなぁ~い」と無知のフリをしたり
「持てなぁ~い」と非力のフリをしたり
そして「フリをする」ということから、元々は“わざとらしさ”を揶揄した表現です。
これは昔でいうところの『かまとと』のようなもの。
江戸時代の遊女が自身を可愛くみせるため、敢えて無知や世間知らずを装ったことに由来する言葉です。
蒲鉾の材料が「とと(魚)」だと知っているのに知らないフリをする。
「これってぇ~、とと(魚)なんですかぁ~?えぇ~!知らなかったぁ~♪お客さん、頭が良いんですねぇ~♪私、頭が良い人大好きなんですぅ~♪」
……流石に「かまととレベル」で来られたら鬱陶しいかもしれません。
ところで
「可愛い子のフリをする」というなら、どこかにモデルが居るはずですよね?
可愛い子が存在することで、そのフリができるわけですから。
実は「ぶりっ子の基」となっているのは……女性に元々備わっている“愛らしさ”です。
元来、女性の愛らしい仕草というのは『保護本能』によるもの。
相手に敵意を持たれないため、そして男性に守られるため。
詰まる所、男性を魅了して利益を得るために愛らしさが備わっているわけです。
こんな言い方をすると少しイメージが良くないですが、女性が自身の魅力により金銭的に得をするのは周知の事実ですからね。
べつにこれは女性がズル賢いというわけではなく、単なる男と女の“役割”という話。
おごってもらう、プレゼントをされるというのも、突き詰めれば女性が「守られる存在」だということの証です。
もちろん、男女は互いに足りない部分を補い合うことで存在が成立する生き物なんで、男性側にも利益はあります。
ただ、子供を産み育てる役割を担っている分、ちょっとだけ女性のほうが優遇されているのかもしれませんけどね。
私はこう思います。
女性は生まれながらにしての「お姫様」だと。
言わば保護本能とは“お姫様の記憶”
その記憶が呼び起こされることで、女性本来の愛らしさが顔を出します。
たとえどのような性格をしていようとも、その遺伝子には確実にお姫様が眠っているはず。
ならば、もっと愛らしさを出すべきでしょう。
王子様に出会えるのは“お姫様”ですから。
男性は騙されている?
ぶりっ子の基が保護本能のはたらきによる「愛らしい仕草」ならば、ぶりっ子とは……愛らしさの誇張です。
もう少しポジティブな表現をするなら「一時的に魅力を増幅している」といったところでしょうか?
無意識か意識的にしているかはともかく、保護本能の延長線上で発動している「お姫様モード」です。
ならば、ぶりっ子は悪いことじゃありません。
メイクだって
ボリュームアップブラだって
ハイウエストの切り替えがあるワンピースだって
すべては女性の魅力を増幅させるためのもんですから。
そもそも、多くの男性はぶりっ子に対して好意的です。
中には「好きじゃない」なんて言う男性もいますが、おそらくそれは経験値の問題でしょう。
世間で言われている「ぶりっ子の悪いイメージ」というものは、結局のところ“根性ババ色の女”が形振り構わずぶりっ子をしているというだけの話。
それをまんま「腹黒い本性」と真に受けているステレオタイプの男性だけが、ぶりっ子に対して否定的だったりするんですよ。
……ところで
ぶりっ子が好きな男性に対して、女性はこう思っているかもしれません。
「男は全然わかっていない」
「そうやって、ぶりっ子に騙されているのよ」
「ぶりっ子をしているのに気付かずに喜んでいるのよ」
「女性を見る目が無い情けない男ね」
え?何を言っているんですか?
知っていましたよ、そんなことくらい。
女性のぶりっ子がわからないわけがないじゃないですか。
知った上で喜んで騙されているんですよ。
経験値のある男性は、女性のぶりっ子をすべてわかった上で受け入れています。
基本的に女性に甘えられることが好きなんで、40点くらいの女性でもない限り『ぶりっ子』に対しては好意的なもんです。
そりゃあ、極端に裏表があり過ぎたり、他人を蹴落としてまで自分を良く見せたりといった「根性ババ色の女」はノーサンキューですけどね。
でも常識の範囲内で態度が変わるくらいなら、ぶりっ子でいてくれて全然構いませんよ。
同性の前と態度が違うのは、こちらを“男性として意識している”ということ。
無知や非力のフリをし、か弱い乙女で居てくれることは、即ち“男を立てている”ということ。
女性の本能が「お姫様として守られること」を望んでいるならば、男性の本能は「王子様として守ること」を望んでいます。
だから、男性の存在意義を示してくれる『ぶりっ子』がモテるのは当たり前の話。
もしかしたら、全てをわかった上でぶりっ子を受け入れているのも、男性が持つ本能によるものなのかもしれませんね。
ぶりっ子のすゝめ
男性の前でぶりっ子になるのは女性としての本能によるものであり、男性は女性の保護本能に応えているだけ。
男性側からすれば、それが色恋を孕んでいるのかどうかは別としても、男性として意識し、男を立ててくれることは嬉しく思っています。
当然、存在意義を示してくれる『ぶりっ子』を否定する理由はありません。
私が思うに、ぶりっ子に否定的な女性は“本質”が見えていないのかもしれません。
きっと頭の中には「ぶりっ子=男に媚びを売る」というイメージがあるはず。
でも本質は「ぶりっ子=男を立てる」じゃないでしょうか。
男の必要性を具体的に表すことで、それに答えてくれる男性から「女性に足りない部分」を補い、結果として自分を守る。
保護本能として考えれば、こちらの方が自然に思えます。(もちろん度が過ぎれば媚びを売ることになりますが……)
そう考えると、ぶりっ子に否定的な女性は本能を拒絶しているんでしょうか?
ま、それはそれで理解できますが……。
なんせ、ぶりっ子は“女性の弱さ”を見せてしまうことですからね。
だから自分に『強さ』を求めている人ほど、理性がそれを拒否するのかもしれません。
そんなスタンスの女性からすれば、弱さをさらけ出して上手く男性に守られているぶりっ子は許せないんでしょう。
……でも本当にそれでいいんですかね?
自分を守る本能であり、男性を魅了する力ならば、もっと肯定的に考える女性が増えて然るべきだと私は思います。
先ほども言ったように、ぶりっ子とは媚びを売っているのではなく男性を立てているだけ。
弱さであるかのように見えて、実は……全てを手に入れる強さだったりします。
それこそが女性に与えられた“魅力”であり“権利”
ぶりっ子を否定している女性というのは、女らしさや愛らしさを否定し過ぎて、自分の持っている魅力まで失っているようで少し悲しく感じます。
もちろん、無理して「100%のお姫様」になる必要はありませんが……。
それでも少しずつ“愛らしい自分”を出していくことで、自身の魅力に磨きをかけていくのもアリだと思いますよ。
女性が男性から必要とされることを望むように、男性もまた女性から必要とされたい生き物なんですよね~。
ぶりっ子が減るということは、即ち、世の中から王子様が減るということです。
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