どうも、不倫よりもプリンが好きなジョンです
今回は「イケない関係」にまつわる音楽の紹介です。
私が初めて『不倫』という言葉を知ったのは、1990年の第41回紅白歌合戦。
郷ひろみさんの『Wブッキング』を聴いたときでした。
サビが「不倫したい、君とならば」なんていうド直球の歌詞は、さすがに今の世の中じゃあ堂々と歌えないでしょうね……。
不倫は許されないものですが、それをテーマにした作品は数多く世に出ています。
絵画や文学、ドラマや映画、そして音楽も。
もしかしたら、人は作品に触れることで、心の中の「危うさ」を鎮めているのかもしれません。
ほんのちょっとの憧れや興味は、その世界を妄想することで消化してしまうわけです。
というわけでオススメの選曲ですが……
「旦那さんがいる人を好きになってしまったときに聴く曲」というのはどうでしょう?
たまたま好きになった女性が結婚していた。
悲しい現実です。
ごく普通の片思いならば応援したくなりますが、さすがにこればっかりは……ねぇ。
既婚者と両想いになったらアウトですから。
出会いが遅かったと嘆きたくもなりますが、そんな気持ちばかり募らせてもしょうがない。
だからこそ歌を聴いて、歌詞に気持ちを乗せて、胸に秘めた想いを『憧れ』という素敵な形のままで消化するというのはいかがでしょうか?
主人公は何者なのか?
まず一曲目は、クレイジーケンバンドで『昼顔』
某スーパーのCMでも流れていた有名な曲です。
CMを見ている限りは主婦を応援しているようなイメージでしたが、全体を通して聴くとギリギリな内容です。
そもそもタイトルが『昼顔』ですからね。
クレイジーケンバンドの曲は、どこかノスタルジーを感じさせながらも新しさがあります。
お洒落でエロくて、大人の魅力を凝縮したようなものばかり。
まるで人生の先輩に『大人の嗜み』を教えられているようです。
この曲は、曲調も明るく楽しく前述の魅力も相まって、歌詞の内容とは反したオシャレで爽やかな曲になっています。
そういえば、発売当時は主婦の人たちに大人気ということで話題になりましたね。
私の知り合いの既婚女性も携帯の着うたにしていましたよ。
ところで……この歌詞に出てくる主人公は、一体、何者なんでしょうね?
「悦びと愛」「潤いと愛」をデリバリするのがjobと言っているあたり、あまり深く掘り下げないほうがいいかもしれません。
知ってしまうと結婚に希望が持てなくなりそうです。
あくまで架空の話として、主人公に想いを重ねて妄想してみてはいかがでしょうか?
お隣さんに恋をした
続いては、KANさんで『Oxanne―愛しのオクサーヌ―』
名曲です。
KANさんの曲にはラブソングが多く、名曲も多いので個人的に大好きです。
この曲は、好きになってはいけない人への切ない気持ちを、POPな曲調に乗せて軽快に歌っています。
主人公は『人妻』を好きになったわけではありません。
たまたま好きになった人に旦那さんがいただけです。
しかも、子どもまでいる始末……。
純粋な片思いが次々と打ちのめされていくという可哀想な展開なのに、なぜだか可笑しい。
まるでコメディー映画を観ているような感覚になります。
『人妻』だと気づいてからも、より一層、その魅力に引き込まれていく主人公。
でも自分の気持ちに気づかれないようにしようと、片思いはそのままにしておきます。
勇気が無いのか?倫理観がしっかりしているのか?
いずれにせよ、その方が賢明ですね。
しかし彼女は「お隣さん」だから、どうしたって目にしてしまうという悲しさ。
『人妻』を好きになってしまった男性の気持ちを、これ以上ない位にリアルでまっすぐに歌っています。
この手の歌で、私が一番にオススメしている名曲です。
怖さと切なさを知る
最後は、布袋寅泰さんで『POISON』
私の大好きな曲です。
ちなみに、この曲は妻帯者の主人公から浮気相手への想いとして言われています。
ですが、わりと歌詞の内容は解釈の自由度も高いんで「主人公は独身だけど、恋人が既婚者」なんていう逆の捉え方もできてしまいます。
情熱的で激しいラブソングでありながら、これ以上ない位の『切なさ』を歌っている一曲。
人生の景色が変わるほどの異性に出会ってしまった。
もしかすると、それが運命の人なのかもしれません。
でもお互いの『現実』は、これまでの人生でそれを教えておいてはくれなかった。
……いや
もしかすると『今』だからこそ気付けたのかもしれない……。
まさに悲劇としか言いようがないですね。
もちろん、そんな状態で愛し合い結ばれることは許されませんが、理性では抑えられない気持ちが二人に『罪』を犯させます。
ふと幾重にも重ねた罪を眺めたとき、主人公はそれを美しく感じてしまった……でも同時に『何か』が怖い。
それは『現実』が壊れることなのか?
それとも『泡沫(うたかた)』を失うことなのか?
とまあ、私はこんな感じの解釈で聴いています。
ノリノリのロックナンバーですが、敢えて歌詞の世界にどっぷり浸るというのもオススメですよ。
不倫はダメ、ゼッタイ
人を好きになったなら、ハッピーなラブソングを聴くのもアリでしょう。
でも、事情が事情ですからね。
未来に期待が持てそうな曲を聴いて、気持ちに火が点いたら大変です。
かといって暗くドロドロした曲や、ひたすら悲しく切ない曲を聴いても心は晴れません。
そんなわけでノリの良い3曲をご紹介しました。
重ねて言いますが『不倫』はアウトです。
他人の配偶者を好きになってしまったら倫理的に問題です。
それに
私を含め、独身の人が結婚に希望を持てなくなります。
人を好きになる気持ちは純粋なものですが、そこに『既婚』という文字が付けば踏み出すことは許されません。
だから作品があるんですよね。
人は妄想の中だけは自由ですから。
とはいえ「お笑い番組」を批判しておきながら、不倫のドラマや映画を喜んで観ているという状況は異常ですけどね。
一体、PTAや保護者は子どもに何を見せたいんですかね?
それではまた、別の話でお会いしましょう
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