ここは「喫茶店での談話感」をコンセプトに、数分間をくつろぎ、そして楽しんでもらうことを目的とした雑記ブログです。

あなたも是非、お好きな飲み物を片手にお楽しみください。

※コーヒーなどの画像は、“お茶している感”を出すための雰囲気作りです。特に話の内容とは関係ありませんので悪しからず。

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紙芝居を考えてみました

 

どうも、空想家のジョンです

 

昔は、どこの公園にも紙芝居のおじさんが来ていたそうな。

自転車の荷台に大きな箱を乗せて、子供たちを集めて紙芝居を観せる。

一見、物好きなボランティアかと思いきや、実は立派な商売でした。

集まった子供たちは、おじさんからお菓子を買い、それを食べながら紙芝居が始まるのを待つ。

要は、お菓子代が紙芝居の見物料だったわけです。

 

ちなみに……この冒頭の話は本編と何ら関係ありません。

今回は、ちょっとした物語をお送りします。

『紙芝居』

是非、お楽しみください。

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暇を持て余した紙々の日常

う~ん……。

デスクの上からじゃ分からなかったけど、実際に来てみたら意外と大きい棚だなぁ……。

……ん?

あ!こんにちは、僕は付箋です。

え?付箋にしては大きい?

そうなんです。

僕は普通より大きいサイズの付箋。

ちょっとした文章を書き込むことだって出来るんです。

 

僕のご主人は、いつも何かを考えている人。

ただ……次から次へと考え事が変わるから、アイデアを閃いても忘れちゃうんだとか。

だから、いつも僕がメモになって、PCデスクの近くに貼られていたんです。

 

それなのに、最近は出番が少ないんですよね……。

ある日「あかん!ホワイトボードが付箋だらけやがな!」って言って、アイデアをメモ帳君にまとめ直したのはいいんですが……。

そのうち最初から彼にアイデアを残すようになっちゃいました。

あ~あ、僕はこのまま使われなくなっちゃうのかなぁ……。

 

……ま、そんなわけで、

ずっと待機をしているのも退屈だから、只今、絶賛冒険中です。

あ……ご主人には内緒ですよ。

新しい友達

なんやなんや?聞き慣れん声がすると思ったら……誰や?お前

あ、こんにちは

はじめまして、僕は付箋です

付箋?……ああ、いつもPC横のでっかいホワイトボードに張り付いとった奴か

え?僕をご存知なんですか?

ご存知も何も、あんなにペタペタ貼られとったら誰かて目に付くわい

……ていうか何で付箋がこの棚におんねん

実は……かくかくしかじか……

なるほどな。ご主人は気が変わりやすい人やからしゃあないで

知らんやろうけど、お前が来る前はレポート用紙って奴にアイデアを書き込んではったんや

そうだったんですか

あいつも今じゃあ落書きのときくらいにしか使われへんけど、それでもご主人が楽しんではるからってんで満足してるらしいわ

落書き……ちょっと羨ましいかも……

お前もそのうち出番が来るやろうから、それまではのんびりしようや

俺はティッシュペーパーや。よろしく頼むで

はい、よろしくお願いします

……あれ?そういえば何でティッシュペーパーさんが僕を見たことはあるのに、僕がティッシュペーパーさんを見たことはないんですかね?

ああ、それは俺が出番のある時だけしか外に出んからや

出番のある時だけ?

うちのご主人って変わりもんやろ?なんか知らんけど俺を外に置いときたくないらしくて、いつも棚の中に仕舞われてんのよ

それって寂しくないんですか?僕でもご主人の手が届く場所に置かれているのに……

いや全然。俺の居場所を設けてくれてるから、寧ろ居心地がいいで

そういうものなんですかねぇ……

まあ文房具のお前には分からんかもしれんけどな

俺たちティッシュってのは、部屋の中でも何となく空いている場所に置かれてるもんやねん

何となく?

そうや。何となく定位置になっているだけやから、出番があった後に全然違う場所へ放っとかれてまうこともあるんよ

それはそれで寂しいかも……

やろ?中には床の上に投げ置かれているやつもおるらしいわ

結構、雑に扱われているんですね

逆に言えば、それだけ出番が多いっちゅう証やけどな

でも俺は出番が多くても居場所が決まっとるから、放っとかれてまうことがないねん

なるほど

リビングにおるときなんか、専用のケースに入って壁に吊るされとるからな~

それは……どうなんでしょう?

何を言うてんねん。あそこは見晴らしがええねんぞ~

はぁ……

ティッシュ君のプライド

ところで先ほどから気になっていたんですけど、ティッシュペーパーさんは何をする紙なんですか?

俺か?俺は拭くための紙や

拭くための紙?

そうや。お前、布はわかるか?

はい、知っています。タオルさんとかハンカチさんとか、いつもご主人が手にしていますから

……あ!拭くっていうのは、もしかして布さんたちのように拭くってことですか?

まあ早い話がそういうこっちゃ

へぇ~、じゃあティッシュペーパーさんはお掃除が得意なんですね

そうそう、俺がおったら家中ピカピカ……誰が雑巾やねん!

違うんですか?

当たり前やがな!

そりゃあ俺は拭くための紙やから、頼まれれば軽い清掃くらいは請け負うで

でも元々は人間の肌を優しく拭くために生まれてきたんや

肌を優しく拭く?

そうや。俺の先祖は元々ガスマスクのフィルターやったんよ

それが一般向けにメイク落としとして商品化されたんが俺や

メイク落とし……なるほど、それだけ柔らかいのは顔を拭くためだったんですね

そういうこっちゃ

俺は柔らかいし衛生的やから、顔周りで重宝されるんよ

衛生的?

布ってやつは汚れたら洗わなあかんやろ?

ブルジョワやあるまいし、普通は何回も繰り返して使うもんや

……ブルジョワでも繰り返し使うと思いますよ

その点、俺は洗う必要が無いわな

え?ティッシュペーパーさんは洗わないんですか?

あほ、ボロボロになるわ

俺かて多少は水に耐えれるよう作られてるけど、そもそもが紙やから濡れた時点で破れやすくなんねん

そうだったんですか……知らなかった

お前は水に濡れることが無いからな

でも洗わなければ汚れたままじゃないんですか?

何を言うてんねん、俺たちは紙やろ

ああ、そうか……使い捨てなんですね

そういう言い方をすな!

ただ一つだけのことを貫き守って生きる

一以貫之(いつもってこれをつらぬく)ってやつや

それ……使い方合ってます?

とにかく、俺は常に清潔な状態で待機してるから衛生的やねん

なるほど、それはわかりました

そもそも鼻水を拭くのかってハンカチの役目やったんや

え?そうなんですか?

そうやで

でも鼻水なんて何度も拭いてたら汚れてくるし、鼻をかんだりしたら一発アウトやろ?

確かに

俺は元々メイク落としやけど、べつに鼻水を拭いたって構わんし、逆に鼻水を拭くことに適してるとも言えるわな

まあ、使い捨……常に清潔ですからね

そやから次第に俺がその役目を担うようになったんよ

なるほど

今じゃあ鼻紙なんて呼ばれたりもして、花粉症の人間からは俺がおらな生きていかれへんっちゅうくらい頼りにされてんのよね~

は、はぁ……

それに鼻水だけやないで。時には涙やヨダレも、ハンカチやのうて俺が拭いたりもすんねん

……それって自慢になるんですか?

当たり前やがな!顔周りのことはハンカチよりも頼りにされてんねんで

まあ俺が余りにも優れてるから、なんやかんやで顔以外でも出番があるんやけどな~

(それは単に使い勝手がいいだけじゃ……)

ん?何か言うたか?

あ、いえ別に……

ボーダーレスなアイツ

チョット~、拭く自慢ならアタシも混ぜてくんない?

ゲッ!何でお前がおんねん

なによ~、何処にいようとアタシの勝手じゃない

(面倒くさい奴が来たわ……)

(そうなんですか?確かにチョット変わっていますけど……)

あら、アンタ綺麗な色の紙を連れてるじゃない。妬けちゃうんだから

何を言うてんねん。コイツは付箋、さっき知り合ったんや

付箋?……もしかして、いつもホワイトボードに張り付いてたのってアナタ?

あ、そうです

ちょっとやだ、有名人じゃない。ドキドキしちゃう

……僕って、そんなに目立ちますかね?

そりゃあ目立つに決まってるやろ。付箋が目に付かんでどうすんねん

そうよ。この部屋じゃ、アナタを知らない紙はいないんじゃないかしら

え?あなたも紙だったんですか?

その割には濡れているような……

チョットやだあ~。それ言っちゃう~?アタシが濡れてること言っちゃう~?

お前のそのテンション、意味わからんねん……ていうかお前は紙ちゃうやろ?

ふん!心はいつも紙の乙女よ

こいつはウェットティッシュ。濡れてんのが普通やねん

 

やだ~濡れてるのが普通だなんて、それ言っちゃう~?

ウェット……ティッシュ?

じゃあティッシュペーパーさんとお仲間なんですか?

そうよ。アタシたち、とお~っても深い関係なの

くっつくな!湿るやろ!誰がお前と深い関係やねん

違うんですか?

ええか?ティッシュっちゅうのは織物って意味なだけやねん

つまり、俺とこいつは形状が似てるからティッシュっていうだけの話や

寂しいこと言うじゃな~い。同じティッシュ同士、仲良くしましょうよ~

誰が同じやねん!お前ビニルやないかい

ポリエステルよ!そうやって何でもかんでもビニールって一括りに言うのやめてちょうだい!

それとビニールのことをビニルって言うのはオッサンよ

お前もオッサンやがな

酷い……乙女に向かって

誰が乙女やねん。どっからどう見てもポリエステルのオッサンやがな

んまあ~失礼しちゃう。アタシだって本気を出せば綺麗な折り鶴になれるんだから

(それは無理じゃないかなぁ……)

なに?何か言った?

あ、いえ別に……

ティッシュ君のプライド2

……ところで、ウェットティッシュさんは何をしているビニ……ポリエステルなんですか?

アタシはピチピチの紙よ!!

(ほんとだ……面倒くさい……)

こいつか?使い捨ての雑巾みたいなもんや

人間の肌も拭けるわよ!!

アタシにはアルコールが染みこんでるの。だからとお~っても清潔だし、除菌だって出来るんだから

そうなんですか?すごいですね!

皮膚が弱かったら使えんけどな

それに大抵は手の汚れを拭くために使われとるだけや

なによ、ちょっと自分の出番が多いからって

言っとくけど、アンタなんてトイレットペーパーのそっくりさんじゃない

あんなケツを拭くだけの紙と一緒にすな!

……あの、トイレットペーパーさんってどなたなんですか?

ティッシュペーパーにそっくりな紙よ

だから一緒にすな!

言っとくけどな、俺とあいつじゃ繊維の品質が全然ちゃうねん

繊維の品質?

そうや。それに俺はあいつより水に強い

え?ティッシュペーパーさんて、水に弱いんじゃなかったんですか?

ちゃうねん。確かに俺は水に濡れたら破れやすくなるし、ボロボロになってまうで

でも、あいつは繊維が解れて完全に溶けよんねん

そうなんですか

せやからトイレではトイレットペーパーが使われんねん。俺やったら詰まる場合があるからな

なるほど

あ~あ、アタシも溶けちゃいたい

お前はビニルやから無理やて

だからポリエステルだって言ってるじゃない!

……あれ?

なんや?

どうしたのよ?

あ、いえ。なんだかご主人の足音が近づいているような……

出番が来た!

「ん~どうしよっかなぁ……全部詰め込んだら話が長くなるしなぁ……」

「かと言って短すぎるとネタが勿体無いし……あれ?確かここに付箋があったと思ったのに……」

「おかしいなぁ……リビングにでも持ってったかなぁ……」

 

……どうやらリビングに行ったみたいね

おい……今、ご主人がお前の事を探してたんとちゃうか?

……そ、そうみたいですね

な?言うたやろ?そのうち出番が来んねんて

あら、何よタアナタ。もしかして出番が少ない事を気にしてたの?

はい、実は……

そんなの気にすることないじゃない。アタシなんてほとんど使われないんだから

え?そうなんですか?

そうよ。ご主人が大好きなポテチを絶ってからは、PCのキーボード拭きくらいにしか使われないんだから

やっぱり使い捨ての雑巾やな

アンタはうるさいの!

ウェットティッシュさんは、出番が少なくても平気なんですか?

全然、平気よ

ご主人は必要ないと思ったら未使用でも捨てちゃう人だから、捨てずに置いとかれるってことは必要とされている証拠なのよ

……じゃあ僕も必要とされてるのかな

当たり前やがな。現に今、お前を探してはるやろ?

そうよ。ほら早く、ご主人が戻って来る前にアンタも戻っとかないと

そうですね。僕、戻ります

……あの

なんや?

どうしたのよ?

また……遊びに来てもいいですか?

そんな事か……おう、いつでも来いよ

なんだったらアタシたちも遊びに行ってあげるわよ

あほか!俺らがPCデスクにおったら目立ち過ぎるやろ

そうですよ、ご主人に見つかっちゃいますよ

じゃあ、また来ます!

 

……あの子、自分じゃ気付いてないみたいね

そうやな。俺ら日用品と違って、文房具は必ずしも置いとかなあかんもんやない

それが家に置かれてるっちゅうことは、あいつにしか出来ん事をご主人が必要としてるからや

ま、必要とされてるのは日用品の私たちも同じだけどね

いや、お前はちゃうやろ

なんやったら俺がPCのキーボードを拭いてもええで、うちにはアルコールもあるし

チョット!アタシの出番を取ったら、本気で湿らせてやるんだから!

冗談、冗談やがな

まったくもう……やだ!話し込んでたら乾いてきちゃったわ

アタシもそろそろ行くわね

おう、ちゃんとフタ閉めて寝ろよ

……

付箋か……なかなか面白いやつやなぁ

……あいつ、久々の出番で何を書かれるんやろ?

……

 

「いやいや、普通に考えて付箋をリビングに持って行かんわな」

「……ん?やっぱりここにあったんか、さっきは見落としてたんやなぁ」

 

「え~っと……」

 

「これでよし!」

「さぁ~て、書き出しはどうするかな~」

「紙の芝居って事で、紙芝居のおじさんの話でもしようかな」

「ま、本編とは関係ないけど……」

 

それではまた、別の話でお会いしましょう

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