愛煙家が語る、ストレスフリーで禁煙を成功させるための思考

 

ジョンです

 

身体に悪い悪いと言われながらも、一向に法律で禁止されない『煙草』

いっそのこと薬物のように市場から消してしまえば、法を犯す人間以外は止めざるを得ない状況になるというのに……まったく不思議なもんです。

 

喫煙者に課せられる高い税率
禁煙外来という“病気認定”や禁煙グッズなどのビジネス

また最近になって電子タバコという商品が普及している辺り……煙草が“生かされている理由”に邪推が働きます。

 

 

ま、それはさておき……煙草をやめようと思ったことはありますか?

自身や家族の健康を考えて
高くなる税率に馬鹿らしさを感じて
中毒患者扱いされる理不尽な迫害に耐えかねて(言い方)

人によって理由は様々ですが、ここ数年の間で喫煙率が下がっているそうな。

 

しかし、未だに禁煙ビジネスが成立しているということは、挑戦はするものの途中で挫折している人が多くいることを証明しています。

というわけで今回は、禁煙を成功させたい人の手助けになるようなお話。

正直言って……煙草をやめるなんて簡単ですよ。

 

え?「お前はやめてないやろ」って?

たしかに私は現在も吸っていますし、今のところやめるつもりもありません。

でも長年の愛煙家人生から得た経験に基づいて考えると、禁煙なんて難しいことじゃない気がするんですよね~。

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ニコチンに依存している?

煙草をやめられない理由として言われているのが「ニコチン中毒」という症状。

いわゆる『依存症』ってやつです。

とはいえ「ニコチンに依存して止められない」という考えに対しては、少々懐疑的な見方をしています。

だってそうでしょ?

体内に取り込まれる特定の物質に依存しているなら……不足したときには必ず禁断症状として身体に変化が起こるはずですから。

 

アルコール依存症であれば、自分の意思で飲酒をコントロールできなくなったり、身体的なものであれば「震え」や「幻覚」が起こります。

麻薬や禁止薬物といった物も、同様に酷い禁断症状が起こるのは有名な話。

私自身、コーヒー好きを超えた「カフェイン依存」なんで、半日も口にしなければ“何も手につかなくなるほど”の「頭痛」に襲われます。

でも……ニコチンが不足したところで、そこまで酷い症状にはならないですよ。

 

煙草による症状として言われているのは「不安症状」と「イライラ感」

とはいえ身体的に苦痛を伴ったり、理性を失うほどの禁断症状は出ません。

第一、ニコチン不足で症状が現れるのは3日以内がピークといわれ、その後は徐々に消失していくもんです。

 

じゃあ、それ以降も吸いたくなってイライラするのは何故か?

それは「習慣」に依存しているからです。

 

以前、行動の習慣化に関する話をしました。

なんてこったい!! | ジョン曰く

 

ざっくり言えば「90回続けた事は習慣化する」というもの。

 

例えば「朝一番に煙草を吸う」という行動は三ヶ月で習慣になりますし、「食後に一服する」という行動ならば一ヶ月で習慣化します。(一日3食の場合)

極端な話、喫煙自体を“一つの行動”として考えれば、それが習慣化する基準は5箱(100本)で十分なわけです。

こんなもん、あっという間ですよ。

 

元々、興味本位で吸い始める煙草なら、最初は煙に咽たり咳込んでしまう人も、とりあえず“喫煙に慣れるまで”は試してみようとするはず。

それに加えて、ニコチンの依存性は“たった数本”の煙草で現れてくるんで、よほど合わない人でもない限りは習慣化するまで吸い続けてしまうでしょう。

 

……さて

行動が習慣化するのは、潜在意識によって“変化”を食い止め「自分を安定させよう」とする力がはたらくからです。

逆に言うと、何か変化を起こそうとすれば「不安定な状態」になるわけで、これは新たな挑戦を前に“不安”や“ストレス”を感じる原因でもあります。

 

つまり、ニコチンによる「物質的な依存」が消失しても吸いたくてイライラするのは……変化を前にして不安定になっている状態だから。

加えて、自分が好きで続けてきたことを“我慢”しなければいけないという「単純な欲求不満」も相まって、フラストレーションを持て余してしまうわけです。

 

ということは……禁煙に必要なのは「ニコチン対策」じゃありません。

習慣への依存や、単純な欲求不満に支配されないための『思考』を身に付けて、いつでも煙草をやめられる状態になることです。

 

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煙草を吸いたくならない思考

突然ですが……私は吸えない状況では吸わないし、吸えないなら「吸いたい」とも思いません。

おっぱいの話ちゃいますよ。

これは20年以上煙草と向き合った愛煙家としての『心得』です。

 

もちろんこれは「禁煙に指定されている場所だから」とかじゃなく、自分で「吸うべきではない」と判断した状況を指しています。

苦手な人や身体に合わない人、子どもや妊産婦の前で吸わないのは当然ですし、食事の席なら遠慮するのが当たり前。

 

べつにマナーなんて窮屈な言葉を口にするつもりはありません。

ただ純粋に……自分の好きな物で他人に嫌な思いをさせたくないだけです。

 

喫煙なんて所詮は“自分の為だけ”に煙を燻らす行為でしかなく、それが同じ空間の他人に喜びを与えるわけじゃありません。

だからこそ「吸う・吸わん」の選択肢を持っている喫煙者の側が、相手に寄り添った状況判断をするべきだと私は思います。

他人に嫌な思いをさせてまで煙草を吸うなんていうのは愚の骨頂ですからね。

 

この心得のポイントは「吸いたいけど我慢する」のではなく「吸いたいと思わないから吸わない」ということ。

喫煙を我慢するというのは受け身の姿勢であり、その根底には「相手のせい、周りのせいで吸えない」というネガティブな感情が潜んでいます。

煙草を吸いたいから席を外すのは相手への気遣いにも感じますが、相手からすれば「自分のせいで我慢しているんだ」と思わざるを得ません。

 

煙草が苦手な人に会うのは自分の意思
食事の席に着くのも自分の意思

(人間関係としてはアウトでも)本当に吸いたいなら会うことを拒否すればいいし、一緒に食事をしなければいい。

結局のところ、吸えない状況に居るのは自分の意思なわけですから、それに対して被害者のような感情を持つのはお門違いというもんでしょう。

 

自分から海に飛び込んでおいて「水のせいで息が吸えない」なんて言う人はいません。

だから私は、吸えない状況なら「吸いたい」とも思わないわけです。

 

“自分の為だけ”に欲していることを理解すれば、相手に寄り添った状況判断ができます。

吸えない状況は自分の意思が作りだしていることだと理解すれば、そこに「我慢を強いられている」なんていうネガティブな感情は生まれなくなります。

こうなってしまえば、単純な欲求不満に支配されてイライラすることもありません。

“吸う・吸わん”の判断を自らの意思で決めるようになれば、習慣に依存して無意識に求めることも減ります。

 

結局のところ、やめられない人は煙草に対して受け身なのかもしれませんね。

ニコチンに刺激され、習慣に支配され、欲求の命じるままに行動する。

煙草を吸っていいかどうかの判断さえも、ルールやマナー、他人の評価といった「外的要因」に従って決めてしまう。

 

ならば、そのスタンスを変えてしまえばいいだけの話ですよ。

他人に寄り添った状況判断をして、“吸う・吸わん”を自らの意思で決めるようになれば、禁煙は然程に難しいことじゃありません。

何故なら「吸えないときに吸いたいと思わない思考」というのが「いつでも煙草をやめられる状態」だからです。

 

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禁煙に必要なのは”理由”

本当に“吸う・吸わん”を自分の意思で決めるようになれれば、禁煙は思ったよりも簡単です。

極端な話「吸わない」を選択し続ければいいんですから。

人間は禁止され抑圧されるから欲してしまうわけで、選択肢が用意されているなら必要以上に欲求が起こることもありません。

そして本当に自分の意思で選べる人ならば、“理由”さえあれば「吸わない」という判断ができるはずです。

 

……と

ここで引っかかってくるのが「ニコチンの依存」という存在。

はじめのほうでも話しましたが、ニコチンによる物質的な依存の症状は3日以内をピークにして現れるといいます。

よく「禁煙は最初の3日が辛い」なんて言われるのがそれです。

 

でも、おそらくそれは禁煙で抑圧された人に限った問題ちゃいますかね?

だって、自分の意思で「吸わない」と判断しているなら辛くありませんから。

一般的に「ニコチンは依存度が高い」なんて言われていますが、実のところ、私はそれ自体も疑ってかかります。

その理由は……私自身が3日以上吸わなくても平気だからです。

 

現在は「手巻き」なんで濃度を把握していませんが、元々はニコチンのきつい煙草を1日に20本以上吸っていたヘビースモーカーの私。

しかし付き合う女性で喫煙者は少なく、多くは非喫煙者でした。

中には煙草が苦手だったり体質に合わない子もいて、当然、そういう女の子と過ごしている時間に煙草を吸うことはありません。

 

もちろん彼女なんで、時には泊まり掛けだったり、数日間を共に過ごすこともありました。

でも……ちゃんとした“理由”があって、自分の意思で「吸わない」と決めていたら苦痛じゃないんですよ。

それを証拠に、一番長くて10ヶ月近く吸わなかった時期もあったんです。(※再び吸い始めた理由は察してください)

 

やはりニコチンによる物質的な依存というのは、禁煙にとって然程に重要な問題じゃありません。

もちろん愛煙家の私が禁煙をしたことはありませんが、それでも事ある毎に『断煙』をしている経験から自信を持って言えるんです。

いつでもやめられる“思考”を身に付け、本気でやめるべき“理由”さえあれば、間違いなくストレスフリーで禁煙が成功しますよ。

 

最後に余談ですが……

子供の頃から「ニコチンは恐ろしいくらいに依存する」なんて教え込まれ、ひとたび煙草を吸えば中毒患者になるかのように刷り込まれてきたことに疑問です。

逆にそのせいで「あぁ、ニコチンに依存しているからやめられないんだ~」なんて思い込んでいる人が多くいるような気がします。

 

「多少は依存する傾向にあるけど、本気でやめようと思えばやめられる」と認識していれば、或いは今ほど禁煙に悩む人も多くなかったのかもしれませんよ。

ま、その代わり「ニコチンを使った禁煙グッズ」が売れませんけどね。

 

ジョン曰く
もし、ここまで聞いて「挑戦してみよう」と思ったのなら、それは既に思考が変わりつつある証拠です。
たとえ今まで禁煙で挫折してきたとしても、次はきっと大丈夫でしょう。
私は自分の意思で“やめない側”にいますが、それとは別に“やめたい側”へ行く人を応援しています。

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