ジョンです
「ギャップ萌え」という言葉があります。
その人が普段見せない一面を見せることでキュンキュンするわけです。
ギャップ萌え。
普段はフリフリで短い丈のメイドさんが、長い丈のメイド服を着ているみたいな。
ディアナメイドやロザージュメイド、ヴィクトリアンメイドといった、清潔感があり気品に満ちたロングメイド服を着ているみたいな!!
— ジョン (@john_iwaku) 2017年2月20日
↑※普段、ブログでは見せない一面
……萌えるかどうかは別として、ギャップを目の当たりにして『先入観』が覆されると、なかなかの衝撃が走ります。
怖いと思っていた人が優しかったり、また、その逆も然り。
これは何も人間だけの話じゃありません。
自然界の生き物だって、いや、だからこそ知っているのは「ごく一部」なのかもしれません。
なんせ我々一般人は、そこまで深く生態を調べることはありませんからね。
というわけで、意外と知らない生き物の一面にまつわる雑学を3つ紹介します。
ワニの子煩悩
動物番組、特に野生動物を扱ったものだと「親子の絆」が映し出されていることがあります。
ペンギンが命懸けで子育てをしていたり、サルが群れで子どもを見守っていたり。
ライオンやチーターなどの肉食獣が、他の動物を捕食している姿は受け付けないとしても……その陰に子どもの姿が見えると不思議と応援したくなる。
動物のドキュメンタリー映像には、単なる生態だけじゃない『命』や『愛』というものを教えられる気がします。
そんな中、意外と知られていないのが……ワニの子煩悩さ。
たしかに爬虫類は動物の中でも知能が低いかもしれません。
人間の頭の中でも、一番原始的な部分が『爬虫類脳』だと言われていますし、ただただ本能のままに生きているだけだと思われています。
でも違うんですよね~。
あの鋭い目と大きな口、いかにも「獰猛な生き物の代表」みたいな姿をしていますが……ワニというのは、一旦、子持ちになると人格(?)が変わったようになります。
それはもう、人間の親もかなわないほど『子煩悩』になるんだとか。
生まれたばかりの赤ちゃんワニの体長は30センチほど。
いずれ「向かうところ敵なし」になるとはいえ、この状態では当然に天敵だらけなんで、それを成長するまで見守るのが母ワニの務め。
ただ、見守るといっても、単に危険から避けさせたり甘やかすだけではいけません。
一年もすれば子ワニは「親離れ」をしていかないといけないんで、幼少期からの「しつけ」が重要になってきます。
ワニの赤ちゃんにとって最優先事項は何か?
それは水中で生きていけるよう体を慣らしておくこと。
陸上に上がることもあるワニですが、歩くのは苦手で、泳ぐほうが断然速いですから。
だから母ワニは、水中でも自在に移動できるよう泳ぎを教えなければいけません。
その訓練に、母ワニは自分の体を使います。
具体的には、水中の浅瀬で尻尾をくるりと曲げて、頭にくっつけるようにして「輪」を作る。
その輪の中に溜まっている水中で、赤ちゃんワニの泳ぎの訓練をするわけです。
ちなみに、もし赤ちゃんワニが泳ぎ疲れて水から出たがると、足を使って自分の体に這い上がらせてやったりもするんだとか。
なんというか、その光景を想像するだけでも微笑ましく思えてきませんか?
ま、見た目は怖いですが……。
ハチの勤労意欲
人間でも、いつも忙しく働いている人を指して「働きバチ」といいます。
もちろん、これはハチが「働き者」だから。
女王バチや幼虫に餌を運び、巣を補修し、掃除し、蜜や花粉を集める。
そういえば仕事の量的には『アリ』と同じくらいですが、あまり「働きアリ」と称されたくないのは「Why何故に?」
きっとアリが地べたを一列に並んで這っている姿に、「奴隷感」が漂っているからなのかもしれませんね。
それに比べれば、ハチは自らの意思で飛び回って働いている感がありますから。
もちろん一列に並んでいるのは合理的な理由があるんですけどね。
……さて
働きバチなんて言葉があるおかげか、狭い巣が「カプセルホテル」に見えてしゃあなかったりしますが……
ところがギッチョンチョン
実際にデータを取ってみると……働きバチはそれほど働いていないことがわかりました。
問題は「それが一体どれくらいのレベルで言っているのか?」っちゅうことですよね?
働きバチのうち、実際に働いているのは……全体の50%強
休みすぎやろ!!
じゃあ、残りは何をしているのか?
巣の中でのんびりしていたり、意味もなくウロウロしていたり、毛づくろいをして過ごしています。
幸せか。
しかも、働いているハチでさえ一日の実働時間は6時間ほどで、世間一般の「8時間労働」よりも2時間少ない。
おまけに、働くのは昼間だけで「残業」もなし。
とはいえ、よくよく考えれば休日もバカンスもないわけですし、1週間あたりの
労働時間を計算すると……「6時間×七日=42時間」になります。
人間の労働時間を「8時間×五日=40時間」とすれば、そう変わるもんでもありません。
どっちがいいですか?
私はどっちも嫌ですけどね。(あぁ、残りのハチに選ばれたい……)
ちなみに、ハチは生まれた時期によって仕事の密度が大幅に違うんで、それによって寿命まで違うという厳しい現実があります。
巣全体が盛んに活動する初夏は働きバチもひどく忙しく、その時期の成虫の寿命は「15~38日間」で、巣の活動がほとんどない越冬期を過ごすハチは「140日間」ほど。
短いほうは確実に「過労死」でしょ。
そうなってくると、働きバチが一度に減り過ぎることがないように、残りは「スタンバイ」しているとも考えられますね。
ん~
働きバチは女王様に全てを捧げ、巣と群れを後世に繋ぐために命を賭しているんで、たとえ「15日間の一生」でも納得しているのかもしれません。
でも……人間はそういうわけにはいきませんよね~。
イルカの裏の顔
多くの人に愛されているイルカは知能が高いといわれ、ショーでは様々な芸を披露する水族館の人気者です。
しかも芸達者なだけでなく、その愛くるしい姿は正に「海の癒し系」
その癒しの力は「イルカセラピー」なるものにも発揮され、イルカと触れ合うだけで心が救われた人もいると聞きます。
多くのロゴマークやアクセサリーのモチーフにもなっているのは、きっと「愛情深い動物」というイメージがあるからなんでしょうね。
……
ところがギッチョンチョン
イルカはそこまで愛情深くないですよ。
バンドウイルカのオスは、互いに複雑で巧妙な『同盟』を結ぶことがわかっていますが、これは「遊び」のためではありません。
実はこれ……メスを「我がもの」にするためなんです。
オスは対抗グループから「排卵期に近い繁殖力のあるメスを略奪」するため、仲間と共謀してメスを捕まえます。
交尾できる相手の数が少ないと攻撃的になり、なんとかメスをゲットしようと企むオス。
例えば2~3頭のオスだけのグループは、同じようにオスだけのグループを捜し、胸びれで触ったり、口でつついたりして、その企みに誘うんだとか。
そして二つのグループは、メスのいる第三のグループを襲って追跡し、攻撃します。
ここで面白いのが、メスを奪い取った時点で「同盟は解消」され、オスたちはそれぞれ最初のグループに戻り、メスはこのグループのものになるっちゅうことですよ。
なんか生々しくてヤダ~。
さらにイメージが崩れるのが、メスを奪い取ることに成功した後も、オス同士は密接な連携を保ち、メスが逃げないように威圧的なまねをしているということ。
具体的には2~3頭のオスがメスを取り囲み、いっせいに跳び上がったり飛び込みをしたり。
一見すると戯れているようにも見えますが、よくよく考えれば……自分が泳いでいるすぐ側でそんなことをされたら怖くてしゃあない。
でも、そんな状況でも逃げようとするメスはいます。
するとオスは後を追って噛みついたり、ひれで打ったり体当たりをしたり……。
どんだけイメージとかけ離れてんねん。
おまけに、捕まえたメスに対してオスは非常に横暴で支配的だというから驚きです。
「ポン」という音を出してメスを呼び、もし来なければ脅したり攻撃したり……。
完全にDVやがな。
更に驚くのは、メスが子を産むとオスは興味を示さなくなり、メスは「シングルマザー」として4~5年の間、独りで子育てをしないといけないんですよ。
「てめぇら!!人間じゃねぇ!!」
あ、イルカの話でした。
人間社会でも「裏」で起こり得るようなことが、日常茶飯事でおこなわれているイルカ。
「イルカは人間と同じくらい頭が良い」なんて言う人もいますが……世の中、知能が高ければ良いってもんでもなさそうです。
今回、ワニの好感度が上がって、イルカの好感度が下がった感じですね。
じゃあハチは?……人によっては共感度が上がった感じでしょうか。
そりゃあ「ハチのムサシ」も、そんな生き方をするくらいなら太陽に挑みますよね~。
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