ジョンです
私が小学生の頃。
「人間の脳をコンピューターで作ろうとしたら、地球と同じ大きさになる」なんて話を聞いたことがあります。
あれから二十数年……
現代の技術だと、一体どれくらいの大きさになるんでしょうか?
科学の進歩には期待していますが、できれば実物よりは小さくならないで欲しいですね。
それだと……人類の存在意義が、いよいよ怪しくなってしまいますから。
というわけで、人体にまつわる雑学から身近なものを3つ紹介します。
大人の涙もろさ
自分が「大人になったなぁ」と感じるときはありますか?
私は年齢が止まっているつもりなんで、あまり感じるときはありません。
でも、昔は好きじゃなかった『はじめてのおつかい』を観るようになった自分に気づいて、「私も変わったなぁ」なんて思います。
正直、昔は何がいいのかわかりませんでした。
だって『子ども』が「こどものおつかい」を観ても、まったく面白くないですから。
それが今では涙を流しながら応援しています。
「歳をとると涙腺が弱くなる」というのは本当だったんですかね?
涙腺とは「涙が出る器官」のことですが、その器官自体が涙の「出る・出ない」を司っているわけじゃありません。
つまり、涙腺に強弱はないんです。
でも、年をとると涙もろくなる人が多いのは事実。
これは一体どういうことなんでしょうね?
実は……涙を出す命令を出しているのは『大脳』で、その機能が関係しているんです。
例えば、何かに感動して涙が出る場合
脳の下の部分にある『視床下部』が刺激され、そこから自律神経を通じて涙腺に「涙を出しまっせ」という命令がいきます。
つまり、本来は大脳のコントロールの仕方次第で、涙もろいかどうかが決まるわけです。
だから言い方として「涙腺が弱くなる」というのは間違いで、正しくは「大脳の視床下部の抑制力が弱くなる」になります。
年齢と共に積み重ねた経験が「いい意味」で感情の幅を広げているから、より感動しやすくなっているということですね。
ヒゲが伸びる
最近『ヒゲ』の伸びが速い気がします。
……運動不足なのかもしれない。
意味がわかんないですよね。
実は、体調によってヒゲの伸びは違うんですよ。
体調が悪い、栄養不足、運動不足だとヒゲの伸びは速くなり、反対に健康でよく運動する人はヒゲの伸びが遅くなる傾向にあります。
栄養が足りていて身体が活発なほうが伸びそうな気もしますが、意外なことに逆なんですね。
ヒゲが伸びるといえば
「朝にヒゲを剃っても昼過ぎには伸びている」なんてことありませんか?
これを自身のヒゲが濃いせいだと思っている人もいるとか。
実はこれ……ヒゲの伸び方に理由があるんです。
ヒゲは平均すると一日に0.2~0.4ミリほど伸びますが、伸び方は均一ではありません。
一日のうちで最もよく伸びるのが、一般的に朝の6時~10時頃。
その次によく伸びるのが深夜と夕方から夜にかけてで、昼間の伸びが一番遅いそうな。
なぜこんなペース配分なのかは詳しくわかっていませんが、このように一日のうちでも伸びやすい時間帯と、あまり伸びない時間帯があります。
つまり、朝に時間をかけて丁寧に剃ったとしても、10時までは最もヒゲが伸びるゴールデンタイムだから伸びているわけです。
ちなみに、ヒゲの伸びは季節によっても違います。
最も伸びるのが秋でピークは9月。
そして、寒くなるにしたがってヒゲの伸びは悪くなっていき、最も伸びにくいのは2月頃。
やがて春が来て暖かくなりはじめると、ヒゲの伸びも活発になっていくようです。
一日という「短い時間」の流れの中にピークがあったり
季節という「長い時間」の流れの中にもピークがあったり
現在の体調という『状況』によっても伸び方に違いがあったり
なんだか株や為替のチャートみたいですね。
歯ぎしり
友人に『歯ぎしり』の酷い人がいます。
「バキバキッ!バキッ!バキバキ!!」
日常生活で聞かないくらいの音がするんで、歯が無くなっちゃうんじゃないかと心配しちゃうほどです。
歯ぎしりは、虫歯の詰め物が合わなかったり、噛み合わせが悪かったり、ストレスが原因で起きると言われています。
友人は噛み合わせがどうとかいうレベルじゃないんで、きっと相当なストレスを抱えていたんでしょうね。
ちなみに
一晩に歯ぎしりをする平均時間は「8時間睡眠で35~40分くらい」ですが、人によっては一晩中ずっとしていることもあるようです。
それでなくても歯や歯茎に負担がかかり、頭痛やアゴの関節障害などの原因にもなるんで、そこまで極端に酷いと歯の半分近くがすり減ってしまうこともあるそうな。
友人の歯ぎしりに「歯が無くなっちゃう」なんて冗談で言いましたが、実際にそういうことがあるんですね。
ていうか……どれだけの負担がかかっているんでしょう?
口から「バキバキ!」って音が鳴るわ、歯がすり減るわ、アゴの関節痛めるわ。
ちょっと想像がつきませんね。
歯ぎしりは浅い眠り(レム睡眠など)のときになりますが、実際、起きているときにやろうとしても、なかなか同じような音は出せません。
実はこれ、無意識のうちに相当な力で噛んでいるからなんですよ。
例えば、おせんべいを食べるときは10キロ、食パン一枚は30キロの力で噛んでいます。
これが歯ぎしりになると……60~80キロ。
強すぎるわ!!
いくら無意識っていうても『リミッター』が外れすぎでしょ。
これじゃあ、自分で自分の身体を破壊しているようなもんですよ。
ちょっとでも歯ぎしりに心当たりがあれば、一度、歯医者さんでチェックしたほうがいいかもしれませんね。
自分もイビキとか歯ぎしりをするのか気になったんで、寝ているときにカメラを回そうかと思ったことがあります。
でも、そこで変なものが映っていたらそれどころじゃないんでやめました。