ジョンです
人間社会で生きていると、ふと「人ではない何か」になりたくなるときがあります。
よく聞くのが「鳥になって、大空を自由に飛びたい」
もしくは「猫になって、一日中昼寝をしていたい」
どちらも憧れますね。
でも、数多くいる動物のなかで『弱肉強食』から逃れるならば、人に飼われることが一番かもしれません。
もし飼い犬や飼い猫といったペットなら……私は飼い主が女性じゃないと嫌です。
他には動物園もアリですね。
なんせ動物の世話をしてくれるプロですから、まさに至れり尽くせりでしょう。
もちろんオリの中での弱肉強食があるので、なるべく争いがない動物になりたいもんです。
食の好みがなければ『パンダ』なんかはどうですか?
笹ばかりでも平気なら、ずっとゴロゴロできますよ。
さて、タイトルにもあるように、私が憧れているのは『ナマケモノ』です。
世知辛い世の中で生きていると、ナマケモノのライフスタイルは「うらやましい」の一言に尽きます。
いつか生まれ変わったときのために、ナマケモノの生態でも予習しておきましょうかね。
もしかしたら、現在のライフスタイルに取り入れられる部分があるかもしれません。
なんせナマケモノは、一日のほとんどを自分の気に入った枝で過ごすというくらい、『省エネ生活』を徹底していますからね。
いっちょナマケモノ生活でも目指してみましょうか。
ナマケモノは動かない
ナマケモノって、木の枝にだら~んとぶら下がっているイメージがありますよね?
でも実際は、枝の上で「じっと座っているスタイル」が普通なんですよ。
実は……あの「ぶら下がっている格好」は、移動中の姿でした。
まったく動いている様子が感じられませんが、ナマケモノにとっては精一杯に活動しているところだったんです。
いやいや、遅すぎるがな。
太極拳のパターンで逆にしんどいわ。
ちょっと、この移動は真似できませんね。
じゃあ、次は食事について見ていきます。
どうやらナマケモノは食事を手抜きで済ませるそうですが、私自身、そこまで食にこだわっているわけじゃないんで、これなら取り入れられるかもしれません。
ナマケモノが食べるのはセロピアなどの木の葉っぱで……なるべく手の届く範囲で済ませようとするスタイル。
どこまで面倒くさがりやねん。
努力をしてまで食べ物をとろうとは考えないらしいですが……さすがにそれは、どうなんでしょう?
お湯を沸かすのが面倒くさいからって、チキンラーメンをそのまま食べているようなもんですよ。
これもちょっと真似できませんね。
ナマケモノはお腹いっぱいに食べる
ナマケモノは食べた葉っぱを、よく噛みません。
面倒くさいとかいうレベルじゃないですよ。
それでも消化ができるのは、牛のように胃袋がいくつにも分かれていて、さらに食物繊維を分解する『バクテリア』がいるからです。
きっと食べ方に合わせて進化したんでしょうけど、残念ながら体のつくりまではどうしようもありませんね。
さらに「胃袋に食べ物が入った」という情報が『脳』に届くまでが遅いので、ひたすら食べ続けるそうな。
常に胃袋が満杯で、ときには「体重の3分の1」が胃袋になってしまい、消化に一ヶ月もかかるらしい……。
それ、どういう状況?
満腹中枢とかじゃなくて、食べ物が入った情報?
自分で口に入れてるのにわからんて、どういうことやねん。
しかも、それだけ食べ続けているにもかかわらず排泄をめったにしない。
上野動物園の記録では……およそ10日に一回。
だから、どういう状況?
食べ続けといて、めったに出さんって……体の中が、ほとんど『ビフォー』と『アフター』だけになってしまうがな。
もちろん、こんなこと真似しませんよ。
間違いなく重度の便秘になってしまいますからね。
ナマケモノは自分を貫いている
めったに排泄をしないナマケモノ。
でも、そこにはこだわりがあるようで、ちゃんと木から下りて、その場に尻尾で穴を掘り、その中に用を足します。
さらに排泄後は木の葉で隠すという徹底ぶり。
ただ、ナマケモノの排泄物はほとんど無臭で、木の上からぶちまけたとしても、それほど目立つものでもありません。
いや、どこにこだわってんねん。
動きが遅いんやから、木から下りているほうが肉食動物に狙われるがな。
いくら怠惰な生活をしていてもエチケットは守るって?
やかましわ。
排泄のエチケット以外は怠惰なナマケモノですが、自然界では意外と歴史がありました。
いつから地球上に現れたのかというと……およそ5000万年前。
どういうことやねん。
弱肉強食の自然界においては、「気ままなライフスタイル」が最強だったんですかね?
ん~
ツッコミどころ満載なんで、私はナマケモノに生まれ変わりたくなくなりましたよ。
ただ、彼らのような生活はできませんが、彼らの『生き方』からは何かを学べそうです。
私の好きな孔子の言葉を思い出しました。
疏食を飯い、水を飲み、肘を曲げてこれを枕とす。
楽しみまたその中に在り。
不義にして富み且つ貴きは、我に於いて浮雲の如し。
ちょっとナマケモノを褒めすぎですか?
結局、人から見れば「怠けている」と思われているだけなんですよね。
私は人として、ナマケモノの生き方にちょっと憧れます。