ジョンです
昔、誰かが「魚好きの人は、焼き魚をキレイに食べられる」と言っていました。
私は、どちらかといえば好きではありませんが、わりとキレイに食べられるほうだと思います。
なぜなら、汚くなってしまったら、いよいよ食べたくなくなってしまうから。
子どもの頃に気付いたんですよ。
嫌いなものを「ちまちま」と時間をかけて食べるくらいなら、サッサと胃袋に放り込んだほうが楽だと。
食べ物を残さないよう子どもにしつけている家庭ならば、こういった逆転の発想を伝えるのもアリかもしれませんよ。
というわけで、魚にまつわる雑学から3つを紹介します。
サバを読む
実年齢より若く見られたくて『サバ』を読む女性がいます。
私は女性の年齢を気にしません。
50歳を過ぎても見た目が30代の人とか、意外といるんですよね。
どちらかというと、私は「見た目年齢」のほうを気にするタイプかもしれません。
実際に若いかどうかよりも、逆に実年齢とのギャップが武器になる場合だってあります。
極端な話、実年齢200歳で見た目が20代なら、私はギャップ萌えでキュンキュンするかもしれません。
だからサバを読んで実年齢をごまかすと、「萌え要素」が無くなってしまうので残念に思います。
ところで、この「サバを読む」という言葉。
これは商人同士の駆け引きや騙し合いから生まれた言葉で、品数をごまかして数えて不当な利益を得るという意味です。
漢字では「鯖を読む」と書きますが、もともとは魚の鯖ではなく『いさば』のことでした。
(※いさばとは魚市場のこと)
いさばから『い』が取れて『さば』になり、そこに魚の鯖の字があてられたわけです。
魚市場には『いさばよみ』という独特な数え方があって
たとえば「1,2,3,4」なら「ひとよ、ふたよ、みっちょう、よっちょう」と数えます。
魚市場に来た商人が魚の数をごまかしたところから『いさばよみ』が生まれ、数をごまかすことを意味するようになったんだとか。
やがて『いさばよみ』が『さばよみ』、そして漢字をあてて「鯖を読む」になりました。
ちなみに「鯖を読む」には、刺鯖などを二枚重ねて『一連』として数えたので、「2枚ずつ数える」という意味もあります。
いずれにしても、ごまかしたり、ごまかされやすかったりする数え方ですね。
鮭の秘密
鮭は卵から孵化すると「生まれた川」から海へと旅立ちます。
そして海での生活を経て成長した鮭は、産卵の為に生まれた川に戻ってきます。
ここで1つの疑問。
どうやって生まれた川に戻ってくるのか?
ではなく
なぜ海水で『塩鮭』にならないのか?
海で泳ぐなら海水に漬かっていますよね?
そして当然、海水を飲んでいるはずです。
いわば「塩漬け状態」のはずですが、それにも関わらず塩味にならないのは何故か?
それは鮭の体には「塩分を強力に排出する機能」が備わっているからです。
例えば、鮭は塩水を取り込んだら水分だけを小腸から吸収して、余分な塩分はエラから外に出すことができます。
だから鮭は塩水を飲んでも塩鮭にはなりません。
そして……結局は人間の手で塩漬けにされてしまうんですよ。
金魚のニキビ
「想い、想われ、振り、フラれ」
男女の『恋愛』を表した素敵な言葉です。
- 誰かを想う
- 誰かに想われる
- 誰かを振る
- 誰かにフラれる
そのたびに『ニキビ』ができると言われていることから、ニキビ薬のCMで使われていたこともあります。
恋愛をすると心の変化があるので、そういった精神面からニキビができるという考え方もできますね。
食べ物がのどを通らないほどなら、栄養面から肌に影響があるとも考えられます。
ニキビができやすい思春期は、恋愛でもいろいろあるので尚更かもしれません。
そんな青春時代を思い出す『ニキビ』で、少し親近感がわいてくる話があります。
実は……『金魚』にもニキビができるんです。
といっても『アクネ菌』とは関係なく、正しくは、見た目に「ニキビっぽいもの」ができるということ。
しかもニキビができるのは「発情したオス」だけ。
『繁殖期』だけに見られる現象で、オスだけ全身に粒々ができます。
金魚のオスにも青春があったんですね。
人間でいうところの「多感な時期」といったところでしょうか?
思春期の男子を『繁殖期』と言うのは、言い得て妙かもしれません。
でも人間の男性ならば、年がら年中「発情期で繁殖期」ですね。
ところで、金魚は「オスとメスの見分け」が専門家でも難しく、「生殖孔の形状」や「腹部の柔らかさ」を観察して見分けるそうな。
私には違いがよくわかんないです。
でも、発情期のオスだけは『ニキビ』という特徴ができるので、これなら素人でもわかりますよ。
ニキビができる場所は「前びれの先頭」なので、よ~く観察してみてください。
もっとも個体によって様々ですし、繁殖期でなければ変化は現れないんでオスとメスの両方がいないとわかりませんが……。
ちなみに、この粒々は『追星』とも呼ばれています。
理由は……メスを追い掛け回しているときにできるから。
言うなれば「想いニキビ」といったところでしょうか?
追星の数が多いほど、よくメスを追い掛け回して繁殖行為をするそうです。
人間のニキビが追星じゃなくて本当に良かったと思います。
追星だらけは恥ずかしいですが、「追星が1つも無い」というのも恥ずかしいですからね……。